ごあいさつ

 Alma Materは、「自分自身と闘う」子どもを育てることを目標にしています。そして、子どもたちが全力を出せる環境を作るために、私たち自身が教育に全力を注ぐことをお約束します。私たちは、教育に必要な「対話」を重ねるための時間と労力を惜しみません。

 Alma Materが江戸川橋に教室を構えて5年目に入ります。昨年度は、筑波大学付属高等学校をはじめとした、多くの進学校に合格しました(詳しくはこちらをご覧ください)。

志望校の選定、模試で望む数値が取れない、勉強に身が入らない、直前期の不安、1年を通して様々な問題がありましたが、子どもたちはそれぞれ自身の第一志望合格に向けて最後まで戦ってくれました。私たちが合格実績以上にうれしいのは、子どもたちの最後まで戦う姿勢を見ることができた点でした。

私たちは進学塾の使命である、子どもたちの第一志望合格はもちろんのこと、その過程で「自分と闘う」姿勢を身につけてもらうことも使命としています。

 受験は当然、ライバルと勝負し、合否が明確に出るものです。その意味では他人との勝負です。しかし、この勝負に勝つに至るには、常に「自分と闘う」必要があります。

勉強したくない時は、疲れた、しんどい、明日にしよう、そう思うのが人情です。決して褒められた行動ではありませんが、そうなってしまうのも仕方がありません。しかし、その状況を放置し、本人のやる気に任せても変化は見られません。見られたとしても、そのやる気は長続きしません。

教育基本法の改正等で明確になった教育理念「生きる力」を支える「確かな学力」を文部科学省は自ら考え、判断し、表現することにより様々な問題に積極的に対応し、解決する力と定義しています。その日本の現代教育の潮流もあり最近の入試では、パターンでは解けない新出の問題が出てきます。そこで求められているのは、問題文を理解し、自身の持つ知識を駆使し、未知に挑む姿勢です。しかし、パターン化された問題を解けるようになった子どもでも、この「挑戦する姿勢」を身につけるまでは長い道のりです。

Alma Materは、子供たちがこの「挑戦する姿勢」を身に着けるために、様々なものを用意しています。「学習記録表」「自習環境」「確認テスト」「月例テスト(クラス分けテスト)」「ランキング表」などは、その一例です。しかし、それらの中でも私たちが何より重視しているのは、「対話」です。

教育にただ一つの正攻法はないので、子ども一人一人の性格や、その時々の状況に応じて、伝える内容や方法を変えなければなりません。そしてそれは、一方的に伝えるものではなく、双方向のコミュニケーションでなければなりません。中学生ともなると、中学生なりの確固たる価値観を持っており、その価値観を頭ごなしに否定することも、全面肯定することも、「自分と闘う」姿勢にはつながらないからです。子供自身の「納得」があってこそ、自身の考え、習慣を改めるきっかけを得ることができますが、その「納得」が生まれるのは「対話」を通してでしかありえません。

教育はマニュアル化できないため、本来であれば、時間と労力をかけなければいけません。しかし、今の日本では、経済の論理に絡め取られ、多くの教育機関で責任転嫁が行われ、この問題は宙吊り状態になっています。

 受験で合格する、模試で数値を上げる、内申点を上げるという「結果」にこだわるからこそ、Alma Materは、その「過程」に力を入れます。そして、受験勉強を通して、その後の子供たちの人生でぶれない芯となる「中身の伴った成功体験」を作ってもらいたいと思っています。